7
俺はあの後部屋に戻り、何がおきたのかをシャナに説明した。
シャナは神妙な顔つきで俺の話しを聴いていたが、俺が話し終えた途端にきつく
抱きしめて来た。
「シャナ?」
「どうしてだろう・・・記憶にはないはずなのに、お前の話しは真実だという
確信が持てる。そしてお前がこうして私の側にいる事を何よりうれしく思うんだ。
過去に行って、帰ってこれなかった可能性もある。
お前を知らずに私は生きていけたのだろうか・・・」
「逢うよ。違う生き方をしていても、違う世界に生きていても、
俺はシャナに逢うよ。だからこうして今も一緒に居るし・・・
きっと俺は、シャナを知らずに生きていく事はないよ。」
「希・・・」
抱きしめられながら優しく名前を呼ばれて指先で首筋を撫でられる。
その感触がなんだかくすぐったくて思わず肩をすくめてしまった。
その指先が今度は俺の顎を一撫でしたと思ったら、そのまま顎を軽く引き上げられた。
ゆっくり近づいてくるキスの予感に俺は目を瞑ってそれを待つ。
重ねられた唇は段々深くなって来て、思わず背中に腕をまわしてしがみつく。
下肢に手を伸ばされ、内腿を撫でられると身体はそれだけで反応してしまって、
体中をざわざわとした欲望が駆け巡っていく。
「んっ・・・」
声を漏らすと、それが合図だったとでもいうように、
シャナの大きな手が布越しに俺自信を握りこんできた。
ゆるゆるとした動きはとてももどかしくてシャナの手に擦り付けるように
自然と腰が揺れてしまう。
「や、ちゃん・・・と、触っ・・・て」
「触ってるじゃないか・・・それとも、こうして欲しい?」
服の合わせ目を乱暴に開いて俺自信を取り出した途端、ソレを口に咥えられる。
尖らせた舌の先で突き、先端の割れ目にぐりぐりと押し当てられたと思ったら
深く口に含まれ、舌全体と唇で激しく扱かれる。
「あっ・・・ああッ・・・んあ・・・だめ、も、だめ・・・」
薄目でその光景を見ていた俺はたまらなくなって早くもイッてしまいそうになったが、
それはまだ許してもらえなかった。
身体を反転させられ四つん這いの格好にされられ、
口にたまった唾液と先走りを今度は後ろに塗りこめられる。
そのまま丁寧に舌で愛撫された蕾は自然と何かを欲するようにヒクついている。
塗り込められたもので滑りやすくなったソコは
簡単に指の侵入を許してしまい、俺の中に入って来た。
「ひあっ!っん・・・」
「可愛い声だね。ほら、ここもこんなにヒクついて・・・もう指だけじゃ足りないみたいだ」
それは事実だった。
もちろん気持ち良いのだがそれだけでは満たされない。
「あ、あ、も、入れて、シャナのコレ、入れて・・・」
そうねだりながら身体をひねってシャナ自信に手を伸ばして触れると、
驚くほど固く、大きくなっていて、驚いてしまった。
「んっ・・・希の感じている顔と声がこんなにしたんだよ。責任、とってもらわなくちゃね。」
「責任・・・って、あ、あ、あああああ!」
ズプッ!という音がしたとおもったらもう身体を貫かれていて、思いがけないほど
おおきな声が出てしまった。その瞬間、情けない事に果ててしまった。
「入れただけでイッてしまったんだね。でも、もっとイこうね・・・」
激しく抽出が繰り返されるたびにパンッパンッと肌がぶつかりあう音がする。
中を激しく抉られる感触にさっき果てたばかりの自分自身はもう勃ち上がっている。
背中越しにシャナの荒い息遣いを感じるが、その表情は見えない。
「ん、あ、あんっ、あ、顔、見た・・・ぃっ・・・よっ」
「っん・・・いいよ、私、も・・・希の顔を見てる方が感じる・・・っ」
つながったまま再び身体を反転させられ向かい合わせの格好になる。
シャナが感じている顔を見ていると余計に感じてしまって、自身からは
だらしない程先走りが溢れてきている。
「あ、また、またイクッ!」
「っはぁ、いいよ、私も・・・限、界だ」
「イク・・・!あ、あ、あ、や、ああああああ!!!!」
「・・・クッ!!」
白い液体が飛び散ると、追いかけてくるように中に熱が注がれた。
その後シャナに身体を清められ、今は腕に抱かれて同じベットの上にいる。
「希・・・もう、私はお前を知ってしまったから
違う生き方も、違う世界に生きることも出来ない。」
「うん」
「だから、ずっと一緒にいよう。
愛しているよ、希」
「俺も、あ、愛してる」
照れながら言った俺を優しい笑顔で見つめてくれるシャナ。
見つめあっていると、どちらともなく唇が重なる。
その時ふと、誓いの言葉が頭をよぎった。
「俺の世界の愛し合ってる者同士の誓いの言葉があるんだけどね、
宗教とかも関係あるから、そんなに詳しくはないんだけど、
“病めるときも健やかなるときも、死が二人を別つまで・・・”
っていうのがあるんだ。俺達はさ、“死が二人を別つとも”だね。
俺は空間も時間も飛び越えちゃったからさ、きっと出来るよ。」
「ああ・・・」
何度も優しいキスを繰り返して、俺達は抱き合いながら眠りに落ちて行った・・・
と、いう事で2部終わりです。
すいません・・・内容薄いし中途半端だし・・・
本当はもっと色々混ぜ込みたかったのですが
何しろ文才がないので上手くまとめられすこんな形になってしまいました。
少しでも皆さまに楽しんで頂けたなら良かったのですが。
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